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環境科学科

カリキュラム

専門科目(固有)

環境科学英語(必修)

環境科学や環境問題に関する包括的な話題を英語の文章で学ぶことで、英文の情報を抵抗感なく取得し、使う能力を身につける。講義では教科書以外にも適宜トピックに関連する資料を活用する。

土壌物理学

地表付近の土の中は、太陽エネルギーを原動力にして、熱や物質が絶え間なく流れている。その流れは、土の中の環境を形成し、自然界で生じるさまざまな現象と関わっている。本科目では、土の中の熱?物質の動態を把握するための基礎を学び、最新の研究事例を通じて、土壌物理分野の応用面を学ぶ。

土質力学

私たちの生活基盤(家、道路、堤防など)の基礎という視点で、土に関する知識を広げていく。このため、まず地形?地層の成り立ちについて学び、地盤の成因を把握する。そして、土の力学的性質に関する知識を習得し、演習問題を解くことでその知識を深める。土の力学的性質と地盤災害との関連性を学び、地盤改良や地盤防災を理解する。

大気環境学

大気現象には、身近なものから地球全体にわたるものまで様々な空間的規模のものが存在し、それらが互いに関連している。また、海洋や生物(人間も含む)など外部要因との相互作用も大きく影響している。そして、それは気候変化や大気汚染などいわゆる環境問題に限られたことではなく、元来の姿においても当てはまる。このような視点を持つことは、大気環境に関わる専門分野(教職を含む)に進む者はもちろん、一般社会において様々な分野で活動する者にとっても求められる時代となっている。本科目では、地球大気の現状と歴史をも踏まえながら種々のテーマについて論ずる。

灌漑排水学

農地における水の管理は、効率的な農業生産にとって最も重要な事項の一つである。本講義では、水田および畑における水の管理、すなわち灌漑と排水のための理論および計画?設計について学ぶ。併せて、我が国における灌漑排水技術の特徴と世界の灌漑農業との違いを知るとともに、農地における水の管理が自然環境や生態系と大きく関わっていることを理解する。

生物多様性学

生物資源利用、環境保全の意義、原則を考え、理解するための基礎科目として開講する。私たちは、地域環境に息づく多様な生物と共生することによって、日常生活や生産活動を持続的に営むことができる。本講義では、身近な生物の分類を通じて生物多様性の理解を深め、地域環境を支える生物の働きを把握し、適切な保全管理法や活用法を学ぶことを目的とする。

植物生態学

植物の特徴である独立栄養、固着性、モジュール性などに注目しながら、植物が生息環境にいかに適応してきたのかという観点から考える。講義前半は固着性の植物がさまざまな環境下で子孫を残すために進化させてきた他種の生物との相互作用、特に花と送粉者、果実と種子散布者の関係について理解することを目指す。後半は森林生態学に関連した内容を扱い、陸上植物の分布とそれを規定する非生物的環境要因の関係、植物が生態系の中でどのような役割を果たしているかを理解することを目指す。

動物生態学

地球上にはユニークな特徴を持った様々な動物種が生息している。講義では主に脊椎動物(哺乳類?鳥類?爬虫類?両生類?魚類)を取り上げ、このように多様な種が進化してきた要因、生物学的な特徴、環境や生物同士の相互作用、およびそれらの研究手法について、基本的な概念を理解することを目指す。また、生態系の中で動物が果たす役割や、人間との関わりについても考える。

微生物生態学

目に見えない微生物のはたらきは、学習しなければ知ることはできない。生態系における微生物の役割や、地球環境や生活環境に関わる微生物の作用を身近な視点から解説し、環境科学を学ぶ上で必要な微生物生態の知識を得ることを目的とする。また、現在起きている微生物が関与する環境問題、微生物を利用した環境関連技術、微生物を扱うための研究方法を学ぶことを通して、様々な事象を微生物学的な観点から考察することができるようになることも目的とする。

野生動物管理学

野生動物管理の考え方やモニタリング手法、関連する制度について理解する。日本国内の野生動物をめぐる諸問題と現状について、その概要を把握し、対処するための方法を考える。人は野生動物(自然?生態系)とどのようにかかわっていくべきか?絶対解のない課題に対して、納得解や最適解を見出すための思考力を鍛える。

水文学

水は、食糧生産?人間生活にとって必要不可欠であるばかりでなく、その循環(水循環)を通して私たちの生活および環境と大きな関わりを持っている。本講義では、水循環に関わる自然現象を科学的に正しく理解する知識と、それを応用できる能力の育成を第一目標とする。さらに、水循環という自然現象を理解した上で、様々な人間活動が水環境に及ぼす影響を正しく理解することを学習目標とする。

応用生態工学

応用生態工学は、人と生物との共存、生物多様性の保全、健全な生態系の持続を図るために、生態学と土木工学との境界領域において、新たな理論?知識?技術体系の展開を図る学問である。本講義では河川、水路、水田から成る水系ネットワークやため池、湖沼、道路、都市、林地において展開している生態系配慮の考え方とその技術を数多くの事例にもとづいて解説する。

施設工学

ダム、ため池、頭首工、水路などの農業水利施設は、持続的な農業生産による食料の安定供給や国土保全?環境保全などの多面的機能の発揮により国民の暮らしを支えている。本講義では、農業水利施設の役割や特徴、 設計?施工の基本事項について理解することを目的とする。

水利システム学

時空間的に遍在する限られた資源である水資源を、水利システムによって我々は利用することが可能となっている。本講義では、水利システムによりもたらされる様々な恩恵や、その水利システムの機能と水理設計について学習する。

水資源利用学

水文学および水環境学などに関する基本的な事項を発展させ、環境技術者、研究者に必要とされる「水」に関する知識を身につけることを目指す。河川工学に基づいた治水?利水、流域管理に関する基本的事項、水文データを統計的に処理する手法、リモートセンシングを活用した水文?水資源解析などについて学習する。また、森林の持つ洪水?渇水緩和機能、積雪融雪のプロセス、地下水流動と水資源、さらには、気候変動が水環境に及ぼす影響などについて理解することを目標とする。

農村計画学

人口減少社会における農山村社会の多元的な価値を評価し、持続的なものにするために必要な計画策定の理論?法制度?計画手法について社会科学的視点から学習する。本講義では、土地利用計画を中心として、様々な応用的議題を織り交ぜて講述する。

地域情報プログラミング

データ解析の技術は、自然環境から社会経済まで、あらゆる分野で必要とされている。例えば自然現象は、様々な要素が互いに影響しあっており、これらの関係性をデータに基づき客観的に評価し、ひも解いていく必要がある。本講義では、統計解析用のプログラミングソフトであるR言語を使って、データをわかりやすく可視化し、統計学的に分析し、論理的に結論を導く技術を習得するともに、一連のデータ分析を通じ、科学的思考力や情報分析力、客観的判断力の涵養を目標とする。

環境マネジメント論

環境経営の対象やスケール毎の現局面や課題を把握することで、個人や地域、企業や自治体が環境保全に取り組むことの意義や注意点を学習する。本講義では、全ての社会構成員が責任を負う環境問題の本質について深く理解したうえで、法令遵守のもとで持続可能な環境経営のあり方を検討するし、実践する能力の獲得を目標とする。

森林流域環境学

地域の森林利用や管理を考えるには、森林が主に立地する山地や丘陵地という自然空間の特性を理解するとともに、流域環境や防災、経済の視点から下流域や社会との関係を考えることが重要である。現在の森林に関する諸制度は、かつての森林荒廃とその後の治山治水政策、第二次大戦後の林業振興政策、地域の環境問題や地球環境問題など様々な歴史的な背景の上に成立したもので、その本質的な理解には森林と社会の関係の歴史的な変遷を知ることが重要になる。授業では森林流域の自然環境論を出発点にしながら、森林流域環境の歴史について解説するとともに、流域環境や森林をとりまく諸問題を考えることを通じて、地域の森林の将来像をデザインするために必要な思考力を醸成することをめざす。

緑地環境学

緑地には、農地や林地、草地、湿地、公園、水辺、藻場、荒れ地などの様々なタイプがあり、それぞれが多様な機能(食料生産や水質?大気の浄化、気候変動の緩和、レジャーや健康福祉、景観保全、防災?減災、生物の生息場など)を持っている。本講義では、このような緑地環境(グリーンインフラ)、すなわち「自然や生態系がもつ多様な機能や仕組みを活用し、持続可能な社会を創るための考え方と技術」を学ぶとともに、グループワークを通じて、自然や生態系の恵みを将来にわたって享受していくための知識や技術(緑化、造園、希少種保全)、考え方(計画、制度、ステークホルダー)に関する理解を深めることを学習目標とする。

応用数学

自然科学系、工学系の研究で扱われる数学の応用について学ぶ。具体的には微分方程式の解法、複素解析、フーリエ解析、ベクトル解析といった分野の基礎を理解し、実際の応用例について学ぶ。

環境経済学

環境問題を解決するためには環境問題が起こる原因や環境と経済システムの関係を理解する必要がある。本講義では、まず経済的な視点から環境問題が発生するメカニズムとこれまでに実施された環境政策の理論を学ぶ。さらに、多くの課題を有する廃棄物や地球温暖化問題、生物多様性など現実の問題のポイントを理解し、解決策を考える。

水理学

水理学は、静止または運動する水の物理学的な挙動を研究する学問であり、環境科学科の基礎科目の一つである。本講義では静水力学、ベルヌーイの定理、管水路と開水路の流れなどについての理論と計算方法を学ぶ。

応用力学

応用力学は土木構造物の設計に必要な科目であり、土木材料学や施設工学を学ぶための基礎科目の一つである。本講義では、力の釣り合いや 構造部材の断面形状が持つ性質を理解した上で、構造部材に生じる断面力や応力度の算定方法を習得することを目的とする。

土木材料学

本講義では、 ダム、 頭首工、 水路等の土木構造物の建設に用いられる各種土木材料の性質や利用方法について理解することを目的とする。

地形情報処理

本講義では、土木、 建築等のものづくりにおいて基礎となる距離測量、 角測量、 水準測量等「はかる」ことの意義とその分類、測定方法について理解することを目的とする。また、最新の測量技術とその応用について理解することを学習目標とする。

環境関連法規

自然環境の保全と修復を図り人と自然が共生しうる環境を実現することにより、安全で潤いのある地域社会を構築するため、自然環境の保護?保全、復元、創出の理念や、それにかかわる関連法規の仕組みと概要を講述する。

生産環境創造学

里山の農業基盤の整備と保全法を学修するとともに、里山の自然エネルギー活用手法を習得する。

里山里海活用実践論

里山では荒廃が進み、過疎化?高齢化とともに農林業は不振をきわめ、耕作放棄地の拡大によって地域社会そのものが崩壊し始めている。里山特有の資源が十分に利用されず、保全管理がおろそかとなり、里山の機能低下、あるいは機能不全が生じている。里海においても、古くから人々の暮らしと自然の営みが密接に結びついて高い生物生産と生物多様性が育まれてきたが、過疎?高齢化による管理不足でその機能が低下してきている。この里山?里海の劣化を阻むため、何をすべきかを実際に里山?里海の保全や地域振興に携わってきて来られた方にお話を頂き、持続可能な地域づくりへの実践的な知恵を学ぶことを目的とする。

実験?実習等

土質?土壌物理実験

土壌物理学、土質力学で学んだ土の物理的?力学的性質について、実験を通してさらに理解を深める。未撹乱土壌試料あるいは実際の(圃場における)土壌の不均一性、異方性を理解する。

環境基礎実験

水?土壌?大気の実試料を対象として、化学分析を中心とした環境調査の基礎的な実験?観測技術を習得するとともに、レポート作成?プレゼンテーションを通じて、実験結果を判断し考察?報告する姿勢を身につける。

水理学実験

水理学で学んだ水理現象を、実際に観察、測定することによって理解を深めるとともに、水深、流速、流量などの水理諸量の計測方法の修得を目標とする。

生態学実験実習

植物、動物、微生物の観察方法や調査方法を体得する。樹林地、田園地帯、陸上、水中など異なる環境における生物の種多様性の違いや変化の測定、さらには分子生物学的手法による遺伝的多様性の解析を行う。各実験実習で得られたデータを解析し、レポートを作成するとともに、調査結果についてのプレゼンテーションを行う。実験実習は班単位で行い、プレゼンテーションも班で行うが、レポートは個人提出とする。

地形情報処理実習Ⅰ

地形情報処理の講義で触れた測量の知識を活用し、基礎的な測量方法や機器の操作方法、及び地形情報データの正確?迅速な処理に習熟してもらうため、野外や室内において実習を行う。

地形情報処理実習Ⅱ

環境をマネジメントするためには、様々な空間スケールで自然情報や社会情報を総合的に解析する地理情報システム(GIS)は不可欠なツールである。本実習ではGISの概念、データ形式を理解するとともに、空間解析法そしてリモートセンシングなどを用いて様々な環境解析を事例としながら実習を行ってゆく。なおGISソフトとして最も汎用性が高いESRI社のArcGIS10.1を用いながら実習を進める。

田園エネルギー活用実習

里山の田園地帯は、水力、地中熱、バイオマス等の自然エネルギーに恵まれており、それらの活用技術の進展が望まれている。本実習では、マイクロ水力発電機の製作、運転、地中熱を利用したヒートパイプの製作、温度計測、メタン発酵の実際等を体験することで、里山活性化に繋る再生可能エネルギーの開発技術を習得する。

野生動物管理学実習

野生動物の保護管理を順応的に進めていくためには、野生動物の生息状況や農林業被害の実態を把握し、効果的な被害対策を検討することが重要となる。主に現地での実習を通して、これらに係わる知識や技術を学ぶ。

環境科学フィールド体験実習

地域の自然、自然資源利用のための施設を視察することにより、環境科学への関心を高めるとともに環境問題についての理解を深める。

里山里海フィールド実習

環境科学は、土壌?水?気象?植物?動物?微生物などの自然環境や生態系の仕組みと機能を明らかにし、人と自然が共生できる社会の実現を目指す学問である。本実習では、キャンパスの外に広がる豊かな自然環境のもとでフィールドワークを行い、環境科学科の専門課程で学習する理論?技術を実践的に身につける。また、農林漁村が抱える課題の解決策を見出す能力、里山里海の自然を利活用した地域振興?社会環境整備に携わるために必要とされる知識を身につけることを目標とする。

学外環境関連実習

環境の整備?管理?保全?修復等を行っている事業現場において、調査?計画?設計?施工?維持管理等に関わる作業を実体験することによって、学内での講義?実験実習で得られた知識の応用と社会的意義を理解するとともに、学生自らが環境科学に関する課題を発見することを狙いとする。

環境科学演習Ⅰ

卒業研究の課題を決定する上で必要な知識や技術を修得するために、演習形式で指導を受ける。

環境科学演習Ⅱ

卒業研究の課題を決定する上で必要な知識や技術を修得するために、演習形式で指導を受ける。

卒業研究(必修)

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専門科目(共通科目)

生物資源環境学概論(必修)

人と自然との共生?共存を図るためには、バイオテクノロジーなどの先端技術を活用した、生物生産、食品の加工と利用及び、生物が持つ自然環境保全機能を活用した環境の保全と整備などについての幅広い分野に関する研究が必要である。これらの分野への関心を高めるとともに、専門科目履修への予備知識を習得することを本講義の目的とする。

石川の自然と農林水産業

石川の自然や農林水産業について学び、地域や地元産業が抱える課題の解決策を検討?提案する過程を通じて専門科目での学びの必要性に気づかせる。また、プロジェクト型学習を通じて、社会人基礎力(主体性、働きかけ力、実行力、課題発見力、計画力、創造力、発信力、傾聴力など)を高める。

生物統計学

生物を扱う研究の成果を発表するうえで必要となる統計処理手法の習得を目的とする。

応用気象学

(食品科学科を除く)
あらゆる生産活動や日常生活は、多かれ少なかれ現場の気象条件に左右されている。本科目では、気象学の入門編として地球大気に関する基本的な知識を概説した後、応用編として気象に関する知識や気象情報を有効に活用するための手法や考え方を講義する。

環境倫理学

環境問題の目標や理念、課題について理解し、現在の地球環境問題を環境倫理の視点で解説する。自然保護や生態系の保全の意義を考えつつ、我々が今後環境問題に個人レベルで、あるいは社会レベルでどのように対処すればよいのかという点について考える。

栽培学概論

遺伝子の本体と働きなどの生命科学の基礎知識は自然科学の基盤としてだけでなく、今日では人文科学や社会科学など全ての学問分野、さらには私たちの生活とも深い関わりを持っている。そこで本講義では、バイオテクノロジー、生産科学、食品科学、環境科学に関する様々な専門科目のみならず自然科学一般の基盤となる遺伝学について、生命科学の基礎知識から理解することを目的とする。

廃棄物?資源循環論

わが国の廃棄物処理について、これまでの変遷から現状を踏まえつつ廃棄物の収集?運搬、中間処理、埋立処分の各プロセスを解説するとともに、中間処理におけるメタン発酵、堆肥化技術について解説する。さらに、持続可能な社会の構築に向けた資源利用について、その概念と法体系、方向性について説明する。

遺伝学概論

遺伝子の本体と働きなどの生命科学の基礎知識は自然科学の基盤としてだけでなく、今日では人文科学や社会科学など全ての学問分野、さらには私たちの生活とも深い関わりを持っている。そこで本講義では、植物細胞工学、植物遺伝学、植物栄養学等、様々な専門科目の基礎となる遺伝学一般について、生命科学の基礎知識から理解することを学習目標とする。

植物生理学Ⅰ

最新の知見をおりまぜ植物の持つ特有の機能を細胞学?生化学?分子生物学的に概説することにより、植物についての理解と興味を深めることを目的とする。

生態学概論

本講義では、地球環境問題の理解に不可欠である生態学の基礎概念を解説する。具体的には、生物と環境、進化、生物間相互作用、生物群集、生物多様性など、生態学的な考え方の理解を目指す。また、教科書の内容だけではなく、それぞれのトピックスに関連した最新の研究成果なども紹介する。

微生物学概論

微生物は広く自然界に棲息し、その生命活動は、地球環境の維持や農業生産に大きく寄与している。また、人の健康や病気にも大きく関わり、食品生産や機能性物質?工業原料の生産の上でも、重要な役割を果たしている。また、微生物は分子生物学及びその応用技術であるバイオテクノロジーの発展に欠かせない研究材料でもある。本講義では、微生物の生物学的?分類学的な全体像を分子レベルで把握するために、人の生活と密接に関連する代表的微生物について知識を習得していく。さらに、微生物を用いた研究の面白さや、その大きな可能性について認識できるようになるために、実用化された物質生産の例や先端バイオテクノロジー開発に関するホットな話題にも触れていく。

分子生物学概論

分子生物学は、生物の特性である生命活動の普遍性と多様性を分子レベルで説明しようとする学問であり、バイオテクノロジーを支える学問領域でもある。本講義により、セントラルドグマに代表される分子生物学の基本的な専門的知識を習得していく。さらに、分子生物学に基礎をおいた生命の基本単位である細胞についての理解を深めるとともに、近年の技術革新とそれによる分子生物学の発展を実例を通じて学習する。受講者は、この講義を履修することによって、生物を分子生物学的に説明しようとする経験をすることになる。

生化学概論

生化学は生命現象の科学的基礎を取り扱う学問であり、食品科学のみならず生命を対象とする学問の基礎をなしている。本科目では、生体での主要成分である水、タンパク質、糖質、脂質および核酸について詳述する。すなわち、生物を通じて作られる物質である「生体成分」の構造とその特性について理解することが本科目の目標である。

農場実習A

安全で高品質な農畜産物を効率的に生産するための、生産管理と産業動物の飼育管理を作業体験学習する。

分子生物学実習

あらゆる生命現象は遺伝子のコントロールを受けている。その生態も、遺伝子の働きに大きく影響される。また、遺伝子の本体であるDNA の塩基配列は個体ごとに異なり、塩基配列そのものが、精度の高い個体識別マーカーとして利用されている。学問においてのみならず、産業においても、農林水産、食品、医療、製薬、環境分野をはじめとして、非常に多くの分野で、遺伝子やDNAの分析が行われている。この実習では、一般的な遺伝子研究方法にのっとり、遺伝子やDNAの研究において最初に必要となる様々な技術を、その原理と共に学ぶ。それを通じ、遺伝子やDNAの研究の一般的な流れを理解するとともに、分子生物学研究に必要な基本的な知識ならびに実験技術を身につけることがこの実習の最も重要な目的である。また、直接目で見ることができない現象をイメージすることや、実験結果から間接的にその状態を理解する訓練を通じて身につく、見えないものの状態を理解する能力は、仕事や日常生活の様々な場面で活かすことができ、こうした能力を育てることも、この実習の目的である。

地域食農フィールド演習

過疎化や高齢化の進展、耕作放棄の増大等を抱える農林漁村の実態を体験させ、過疎地域の農業?農村が直面する様々な課題についての意識づけを図るとともに、学生自らが過疎地域の活性化策を立案できるようにする。

生物資源環境学社会生活論(必修)

いよいよ高校生活とは異なる学習や日常生活など、大学での新しい生活が始まる。そして4 年後、社会人として就職、あるいは大学院進学を目指す諸君には、専門的な知識や技術の習得だけでなく、課題発見?解決能力やコミュニケーション能力、あるいは協調性などいわゆる「社会人」として備えるべき力(汎用的技能: generic skills)の修得が求められる。本授業では、大学での生活に必要な基礎的技能の習得を図るとともに、上級生や社会で活躍する方々の話を聞くことによって、将来の進路を考える第一歩とする。

土壌環境学

(食品科学科を除く)
土壌は地球を構成するサブシステム(構成要素)として一翼を担っており、大気圏や水圏など他のサブシステムと強く相互作用することで地球の恒常性に大きく貢献し、さらに、我々の食糧生産の基盤としても機能している。本講義では土壌を構成する無機物(一次鉱物、二次鉱物)、有機物、生物(動物、微生物)の種類や機能など土壌学に関する知識を修得した後、植物の必須元素が土壌中で保持され植物に持続的に供給されるメカニズムや土壌劣化の対策?修復技術について理解を深め、土壌について幅広く考える機会を設けることを目的とする。

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